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~気管切開~

本日も、私Yが、気管切開のお話をします。
気管切開——それは、呼吸の道を確保するために、のどの部分に小さな穴を開けて、管を入れる処置です。
ご病気によって呼吸が難しくなったとき、命を守るために選ばれる方法のひとつです。
当ホームでも、気管切開をされている方がおられ、日々の吸引や体位管理を通して、呼吸を支えています。
気管切開をされると、痰が自力で出せなくなることが多く、適切なタイミングでの吸引がとても重要になります。
この「吸引」には、体への負担も、ご本人のつらさも伴うことがあります。
だからこそ、私たちは常に「苦しさを最小限に」「安心できる環境を」と心を込めてケアにあたっています。

そんな現場の中で、私は祖母(気管切開)のことをよく思い出します。
でも、不思議なことに、苦しそうな祖母の記憶はあまりないのです。
吸引をしていた場面を覚えていないことが、今となってはせめてもの慰めです。
それよりも、忘れられない記憶があります。
私はソーダ味のアイスキャンディーが大好きで、病室で祖母と過ごす時は、祖母の唇にそっとそのアイスキャンディーを口紅をぬるかのように塗ってあげました。
冷たいアイスは、祖母の体温ですぐに溶け、甘い雫が唇を光らせました。
祖母はわずかに動く口元で、その雫をゆっくりと舐めてくれるのが、とても嬉しかった。
言葉は交わせなくても、普通の食事を食べられなくても、あの時、確かに「一緒に食べていた」のだと思える、祖母との大切な思い出です。

気管切開の方にも、苦しみだけでなく、その人なりの“楽しみ”や“つながり”がきっとある。
そんな想いを胸に、今日も私たちは、呼吸を支え、笑顔をそっと見守っています🍧

※本投稿は一般的な医療・介護情報のご紹介です。
診断や治療については必ず主治医にご相談ください。

※このブログは、パリアティブケアホームのInstagramにて投稿したものを再編集して
ご紹介しています。

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