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~多系統萎縮症と暮らす~ ―転倒・血圧・排泄への工夫―

前回からの続き、多系統萎縮症の回ですが、毎日の暮らしの中で起こりやすい困りごとと、その支え方についてお伝えします。

この病気では、ふらつきや体のこわばりに加え、立ち上がったときに血圧が下がる「起立性低血圧」が重なることがあります。
急に立つと、めまいや目の前が暗くなる感じが起こり、転倒につながることもあります。
起き上がる、座る、立つという動作を一つずつゆっくり行い、手すりや歩行器を活用することが大切です。

ただし、水分や塩分の取り方、弾性ストッキング、薬の調整などは、体の状態にも関わるため、主治医に相談します。食後や入浴後に症状が強くなる方もいるので、「いつ、どんな場面でつらいか」を記録するとケアの手がかりになります。

排尿障害も見逃せません。
回数が増える、急に行きたくなる、出にくい、残っている感じがするなど、現れ方はさまざまです。恥ずかしさから我慢すると、転倒や尿路感染につながる場合があります。夜間の動線を明るくする、脱ぎ着しやすい衣類を選ぶ、時間を決めてトイレへ行くなど、その方に合う工夫を考えます。発熱、尿のにごり、下腹部の張りがあれば、早めに相談します。

リハビリは、無理に元の動きを取り戻すためだけのものではありません。
残っている力を生かし、安全に動く方法を一緒に探すことも大切な目的です。

当ホームが大切にしているのは、「できないこと」を数えるのではなく、「どうすれば続けられるか」を考えること。急がせず、できる部分まで奪わず、必要なところにそっと手を添えます。
本人のペースを尊重しながら環境を整えることが、安心と自信、そしてその方らしさを守るケアにつながります。

※本投稿は一般的な医療・介護情報のご紹介です。
診断や治療については必ず主治医にご相談ください。

※このブログは、パリアティブケアホームのInstagramにて投稿したものを再編集して
ご紹介しています。

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