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~多系統萎縮症の進行~ ―食べる・呼吸する・思いを伝える―

多系統萎縮症の3回目は、進行とともに注意したい「飲み込み」と「呼吸」、そして本人の思いを支えることについてです。

食事中にむせる、声が濡れたようになる、食後に痰が増える、時間がかかる、体重が減る。
こうした変化は、嚥下機能が低下しているサインかもしれません。
むせが目立たなくても誤嚥することがあるため、姿勢や一口量、食べ物の形、口腔ケアを、多職種で相談します。
大切なのは、安全だけを優先して楽しみを奪うのではなく、本人が何を大切にして食べたいかも一緒に考えることです。

睡眠中の大きないびきのような音、息が止まる、朝の頭痛、日中の強い眠気、息苦しさにも注意が必要です。
多系統萎縮症では、声帯の動きや呼吸を調整する仕組みが影響を受けることがあります。
特に、甲高い呼吸音、強い息苦しさ、顔色や反応の変化があれば、速やかに医療へつなぎます。
必要に応じて呼吸を助ける機器や気管切開、栄養を補う方法が検討されますが、選択肢に唯一の正解があるわけではありません。

だからこそ、会話ができる時期から「どこで、誰と、どのように過ごしたいか」「どこまでの医療を望むか」を話し合うことが大切です。

―気持ちは変わっても構いません―

ご本人の希望と、ご家族の願いや迷いが同じとは限らないからこそ、結論を急がず、何度でも話せる関係をつくります。言葉が出にくくなっても、視線や表情、文字盤などで伝えられる思いがあります。病気が進んでも、その方の尊厳や好みまで失われるわけではありません。

当ホームは小さなサインに耳を澄まし、医療と暮らしの両面から、その方らしい選択と穏やかな時間を支えていきたいと思います。

※本投稿は一般的な医療・介護情報のご紹介です。
診断や治療については必ず主治医にご相談ください。

※このブログは、パリアティブケアホームのInstagramにて投稿したものを再編集して
ご紹介しています。

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